主任ケアマネ研修を強化
| 主任ケアマネ研修を強化 今年度中に一般社団化を目ざす 兵庫県ケアマネ協会 |
| 兵庫県介護支援専門員協会(森上淑美会長、会員数約3600人)は今年度、特定事業所加算Ⅱの新設に対応し、主任介護支援専門員の研修に力を入れている。「今年度中の研修修了が事業所の経営にとっても大きなポイント。ただ粗製乱造といわれないよう、『主任』にふさわしい内容にしたい」(森上会長)という方針で、同協会が主体となって講師や講習科目などを改めて検討した。すでに研修会は9月5日にスタートしている。 例年、兵庫県の主任ケアマネ研修の定員は380人程度だが、今年度は710人とほぼ倍増。同協会と県社協の2団体で研修を担っており、同協会は昨年度の80人から今年度120人増の200人を受け持つ。 |
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| 森上淑美会長 |
| 「研修を実施するにあたり兵庫県と兵庫県社会福祉研修所とまず協議し、受け入れ人数を確認。受講生が一挙に増えるため、講師の確保が大きな課題となった。協会内に『気づきの講師検討会』があり、そのメンバーが積み上げてきたノウハウなどを研修会に取り入れている。また研修会で議論に加わったり、意見をまとめるファシリテーターも絶対的に不足。主任介護支援専門員などにその役割を担ってもらうが、個人に過度の負担にならないように配慮した。(地域包括に求められるテーマだけではなく)居宅介護支援専門の役割が明確になるように心がけた」(同氏)。 主任介護支援専門員の研修に限らず、同協会は従来からフォローアップ研修に力を入れている。03年から「兵庫県介護支援専門員協会研修単位認定制度」を実施しているのもその一つ。この制度は原則60分の受講を1単位とし、3年以内に50単位を取得した会員に対し基礎研修修了証明書を交付するというもの。受講科目の目安は同協会が定める体系表に基づく。 体系表はケアマネジャーに求められる専門性を50項目程度に細分類したもので、大きくはA「介護保険制度と関連制度の知識」、B「ケアマネジメント論」、C「ケアのための保健医療福祉の知識」、D「社会貢献(活用)」、E「事例検討会への参画」、F「学会・研究大等への参加」から構成。 A、C、D各分野4単位、BとEは合算で4単位以上が修了の条件。基礎研修を修了後は、生涯を通じて常に知識のリフレッシュを図り、より専門性を高める努力を継続するために、「生涯研修課程Ⅰ」、「同Ⅱ」、「同Ⅲ」とステップアップしていく研修も用意されている。 森上会長は「国が定める研修だけでは専門職としてのスキルアップは難しい。専門職なら国が求める以上の体系づけられた研修体制が必要。それを構築するのは職能団体の役割」。と研修の充実が職能団体に不可欠なものだと強調する。 さらに同協会は組織強化にも力を入れる。今年度は現在のNPO法人から一般社団法人への転換を目指し、作業を進めている段階。 一般社団化を目指すのは「NPOは5人、10人でも可能。当協会は3500人もの会員を有しており、名実共に職能団体として認められるためには一般社団化であるべきだ」(同氏)。職能団体として地域への貢献も強く意識しており、「最終的には公益法人」が目標だという。 同協会が目指す組織は日本介護支援介護支援専門員協会、兵庫県協会、地域支部が一本の線で結ばれるもの。ここ数年一部の広域連合を除き、保険者単位での地域支部づくりを進めてきており、現在の支部数は広域連合も含め24支部。同氏は「地域支部の会員であることが、同時に県や日本協会の会員であるべき必要性を数年かけてじっくり会員に説明してきた。地域の組織力が強くなることが、同時に全国レベルでの組織強化になる」と介護支援専門員に求められる組織のあり方を述べた。 |
情報提供:平成21年8月10日発行 シルバー産業新聞